地獄の給食時間
当時、まだ自分が会食恐怖症だとは分かっていなかった私にとって、給食ほど苦痛な時間はありませんでした。
給食の時間がせまってくると押し寄せてくる動悸と吐き気。
ごはん粒一粒さえ口に入れようとすると吐き気がして、私の給食のおかずはまったく減りませんでした。
それを見て、担任の先生はガミガミと怒るし、同じ班の子たちも私がどうしてこんなに食べられないのか不思議がるし、隣の席の男子に「遅えなぁ、早く食べろよ」と、せかされることもありました。
自分でも、何がどうしてこうなったのか分からなくて、食べたいと思う気持ちがあるのに、襲ってくる吐き気に勝てなくて、泣きたい気持ちでいっぱいでした。
私は、この会食恐怖症になったばかりの小学5年生の時が一番症状がひどくて、この状態は、一学期が終わる頃まで続いていました。