きっかけ

会食恐怖症という名前と、そういう病気があると知ったのは、大学生のとき。

それまでは、「食事になると吐き気がして食べられない」なんて症状は、私だけだと思ってました。

私に症状が出たのは、小学５年生のとき。

クラス替えがあって、知らない子たちとばかり同じクラスになって、なんとなく緊張していました。

このことが影響していたのかはわからないけれど、最初の給食の時、なんとなく口に入れても飲み込めない感じがありました。
「変だなぁ…」と思いながらも食べていたけれど、とうとうごちそうさまのあいさつがきて、時間内に食べることができませんでした。

その時担任の先生（女）に、

「何やってるの！ぐずぐずしてないでさっさと残しなさい！」

と、怒鳴られたんです。

もともと食べるのは遅くて、時間内に給食が食べられないことはあったけれど、こんなふうに怒鳴られたのは初めてでした。

これがきっかけかはわからないけれど、それから恐怖の給食時間が始まりました。